ゾット帝国カイトがゆく!~俺の鎖で世界を繋ぐ!~ もくじ

第1部:ラウル遺跡編
第一部ラウル遺跡編キャラ紹介

第一話:ゾット帝国調査団、俺の名はカイト!
第2話:禁断の♂森
第3話:ネロとミサ
第4話:カイトとミサ
第5話:ウォンツアイズ・ソイルドラゴン、ディーネ登場
第6話:古代人と竜族
第7話:ラウル遺跡突入!
第8話:遭遇!灰色人種!!
第9話:逃げるか戦うか
第10話:逃亡、そして

第2部:ルエラ姫警護編

続きを読む

スポンサーサイト

第115話:他力本願カイト!

 俺の身体に新たなオメガと人格が芽生える

なんだこの気持ちは・・・


「他人の力だけでなんとかしたい」

そんな思いが俺を支配する



しゅうう・・・

自分の中の「他力本願カイト」が目覚めたとき

俺のオメガの象徴と言える能力

「エミアル・チェーン」は消滅していた




「カイトの鎖が・・・消えた!?」
驚くミサ



「馬鹿が!一時の感情に自我を支配されて自ら敗北を認めたか!」


「自らのオメガを消滅させるなど愚の骨頂!」



シュッ


ジードが俺とミサのいる地点にダッシュで近づこうとする



「まずいわカイト!またあの「突き」が来る!」




「おい!ミサ」


俺はミサにいつもより威圧的に呼びかけていた

自分の意思とは関係なく

どうなってしまうんだ?俺自身の意思は!?






「なんとかしろよ」




ピキイッ


「え・・・?」



瞬間、ミサの身体から何かが「割れた」ような嫌な音が立つ




そして



モワッ



俺とミサをミサのオメガであるジャンボシャボン玉
「ウォーターウォール」が覆った



しかも普段のミサのオメガよりも分厚い「水の壁」を繰り出していた



バイン!!



その「水の壁」がジードの突きを弾き返した




「バ・・・バカな!?合体攻撃(オリジナルメニュー)にゃらまだしも
TDN1人のオメガで私の「突き噛み」を弾いただと!?」





「え・・・?何これは?」



ミサも自分で繰り出したその圧倒的防御力をもった
障壁に驚いていた




パァン!




オメガが解除されシャボン玉が弾ける


その後



「う・・・!?」


ミサが心臓を押さえて苦しみ始めた



「ゲホッ!?ゴホッ!?な・・・なにこれは・・・!?」




そして俺たちがジードの「突き」をやりすごした地点は
ネロが腹を押さえて悶えている地点でもあった


「おいネロ!お前もまだまだやれるだろ?早く何とかしろよ」



「な・・・何を言ってるんだカイト・・・この身体を見てみ・・・」



「うっ!!」



バチバチバチィッ!!


瞬間、超巨大な電撃の柱がネロから放出される





「な・・・なんだこのオメガは!?」
その強大な電撃の威力にジードが驚く


ズガァーン!!


その「電撃の柱」はジードを捕えて爆発した




「う・・・ゴホォッ!ゲホオッ!!」


「うおええええええええええええええええ!!」





その電撃オメガを放ったネロもミサ同様苦しみだして
更に吐しゃ物をぶちまけてしまった





「そうか・・・わかったぞカイト・・・貴様のその形態・・・
「他力本願フォーム」とでも言うべきオメガ・・・その詳細が」


ジードが説明を始めた


俺も知りたい、さっきから俺の身体は俺の意思とは違う
「誰か」によって勝手に動いているのだから




「自分自身はまったく手を汚さず第三者のオメガを
「使用者の命を削って」強化させ自分の意のままに操る・・・
それが「他力本願」の極意!」



「故にミサとネロは命を削られ悶絶少年状態だが・・・
私をここまで傷つけるほどのオメガを放出することが出来た」



気づけばネロの巨大電撃を浴びて若干フラついているジード



それにしても・・・ネロとミサの命を削るオメガだって!?




「その他力本願を最大限まで高めるために・・・お前自身は
オメガを使えない状態になっている・・・限りなく無防備!」



「次に私が繰り出すこの一撃で・・・あっさりと崩れ去るのだ!」



ジードが再び俺たちの下へと突進してくる



「おいネロ、ミサ!なんとかしろよ!」


またもミサたちに無茶ぶりをする別の人格「他力本願」



「む・・・無理だカイト・・・もう僕たちの身体は・・・」



「オメガの一滴も・・・絞り出せやしないわよ・・・」



「チッ使えないな」

俺は舌打ちをした



そうだ、それでいい


もうそれ以上二人の身体を傷つけないでくれ




「ならお次は・・・こいつだな」


俺はあのラッキースターのクリスタルを手に握っていた




「さあ見せてくれ、ラッキースターから受け継ぎ
爺ちゃんを経て俺の物になったリトルグレイのクリスタルよ」




「TDN石じゃないことはわかってるんだ!早くなんとかしやがれ!」




ピカアッ



瞬間、クリスタルは光を放つ


しかもいつものように「灰色」の輝きでは無く
レスリングが一度だけ見せてくれた「本来の色」であるピンク色の輝きを放ちながら




「な・・・なんだと!?」


真っ先に驚いたのはジードではなく俺たちの戦いを見ている
リトルグレイのレスリングだった



ファッ!?サアッー!


俺の身体の周りに桜の花びらのような無数のオメガが浮かび上がった




「オモシレッオモシレッ!なんだこのオメガ!?」



俺はまるでおもちゃを与えられた子供のようにはしゃいでいた




「これを敵にぶつければいいんだな?やってやるぜ」




俺はその花びらのオメガをジード目掛けて大量に発射した





シュパシュパシュパシュパッ!!



花びらはジードを容赦なく切り刻む



「ぐ・・・ぐうおおおおおおおお!?」





それはジードの両手両足を傷つけ


花びらがすべて放射しきったころには
ジードはヨツンヴァインになりながら地に伏していた



「勝負あったなジード・・・いやぁ~俺の仲間が心の広い協力者ばかりで助かったわー」

俺は地に伏しているジードに近づいていった



「な・・・なんだったんだ今のオメガは・・・い、いやそんな事より」


「油断するなカイト!というかソイツにむやみに近づくんじゃない!!」



「心配ないって!なんとかしてくれるんだから・・・
この「クリスタル」があればさっきの強力なオメガが使い放題なんだから・・・な?」



「あれ?もう光らねーのか?」



俺は「ピンク」から「灰色」に戻ったそのクリスタルを
調子が悪くなった家電をごまかすかごとく振り回しながらもう一度
光らないか試していた



「グァアアアッ!!」



瞬間、ジードは黒ヒョウの野生をむき出しに唯一動く首から上を
全力で「牙をむいて」俺に噛みついてきた



「「カイト!!」」


ネロとミサの声が重なる



しかし俺は



「お行儀悪いぜ?」



どこから取り出したのか・・・
金色のオートマチック銃を構えてジードの開けた口を狙っていた




パァン!



俺は引き金をひいてジードの口内を狙撃した





「が・・・ぐ・・・」



ドサッ



今度こそジードは5体を砕かれ完全に地に伏した




「チッ!まだ生きてるのかよ」


俺は口に弾丸を撃ち込まれて痙攣しているジードに近づいていく




「ネロもミサもクリスタルもしばらく使えねー・・・
今俺の手元にある「駒」はこのオートマチック銃だけだが・・・」



「今のお前にとどめを刺すのはこれで十分ニチィ!」



再び引き金に指をかけようとする俺

今度はジードの脳を狙っていた




よく見りゃこの銃・・・ノビハザ遺跡で
ピロシキ博士から護身用にと渡されたあのオートマチック銃じゃねえか


なんで今頃こんなのを俺は使っているんだ!?




「もういい!殺すなカイト!」

「そうよ!」


ネロとミサの声が響き渡る



それでもなお、俺の身体と人格は「他力本願」に支配されたままだった




果たして俺は・・・ジードを殺してしまうのか!?
人格は支配されたままなのか!?




続く







新品も中古も激安PC勢ぞろい!パソコン買うなら楽天市場




ゾット帝国カイトがゆく!~俺の鎖で世界を繋ぐ!~ もくじ

第114話:VSジード

 ジードが俺たちににじり寄る

「我々「魔王教団」の戦士はジョブ・フリーみたいな例外を除いて
「調理」前の記憶を失った状態で生まれ変わる」


「故に魔王教団メンバーは誰しもが「以前の自分を知りたい」という
共通の目標が出来上がる・・・それを餌に私たちが
ブラックナイト共和国からつかず離れず裏切らずいい塩梅で
私たちを縛り付け意のままに操る・・・それがカテゴリー「キング」キースの役割」



「お前たちが手に入れたその資料・・・そこには
私のパートナーであるアリスの「調理前の人格」情報が記載されている」



「本来なら私たち本人が見るべきであろう「資料」を敵方に渡して
それが欲しければ自分で奪い取れと命令を下す・・・
いかにキースが人が悪い人物かは想像に難くないだろう?」



確かに・・・奴にはノビハザ遺跡で出会った時から感じていた
「何か底知れぬ恐ろしさ、狡猾さ」がモニター越しでもにじみ出ていた



「カイト、お前はその資料が私とアリスにとって大切な物であるのなら
情報を共有することも一つの選択肢だと考えているだろう・・・」




「しかしその「資料」はお前たちが最上階の「ラッキースター」に出会うために必要な
「カギ」の一つでもあるという事を教えておこう・・・」




「つまり・・・私たちはその「資料」をめぐって・・・どうしても闘わねばならんのだ!」




 ーーーそして今、ジードはネロの「電撃」対策としてなぜか
「黒ヒョウの尻尾」を生やしてそれをうねらせている



「しっぽが電撃対策・・・!?い、一体何を!?」



ビュッ





ジードが一直線にネロを狙って突進する


「ま、マズイぞネロ!電撃で身を守れ!!」




「銃身サンダーッ!!」




バチバチバチィッ


ネロの掌から放たれる電撃はジードを確実に捕えた



しかし





「「!?」」



ジードは尻尾の先っぽを地面にぴったりはりつけ
その「電流」を地面へと逃がしていたのだ





「あ、アースか!?ジードの奴、尻尾をアース代わりに!?」



「これで1人・・・残りは二人!」



ドスッ




ジードの正拳突きがネロの腹部に突き刺さる



「うぼぁっ」
口からあらゆる吐しゃ物をぶちまけ転げまわるネロ



「正拳「突き噛み」・・・だが全力ではにゃい」



「お前たちはいずれもっともっと強く実る・・・
ガラン同様ここでもまだ殺さない」




「ともあれこれで二人だ・・・どうする?カイト・ハマサキ」



「ネロ!!」


俺とミサはネロに駆け寄った



「う・・・うう」


「すまないカイト・・・どうやらしばらく動けそうにない」




「もうしゃべるなネロ、ゆっくり休んでいろ」



「俺とミサで・・・ジードを迎え撃つ!」



「・・・とは言っても・・・どうすんのよカイト!?
あたしとあんたのオメガじゃ合体攻撃(オリジナルメニュー)の相性が悪いわよ」





「・・・」

俺は黙り込んでしまった



ミサの「泡」と俺の「鎖」・・・
幼少から組み合わせてみた物のガッチリ「合致」することは
無かった


水気を帯びると俺の鎖は錆びの原因になるし
俺の鎖は手元から離れると効果を失う性質上
ネロの「電気」みたいに「泡」に閉じ込めてどうのこうのもできない



それだけに俺たち二人のオメガと
相性のいいネロを欠いた今の状況は非常にマズい




「俺たちを援護してくれる」って言ってたリトルグレイのレスリングは
まだクォとキースに手こずってるし

「俺たちの身はお前が守るんじゃなかったのかよ!」

俺はモニターの様子をみてそう心の中でつぶやいた



「おい、なんとかしてくれよ!TDN石じゃないって事は
分かってんだよ!」



俺は爺ちゃんのクリスタル・・・正確にはリトルグレイの一人
「ラッキースター」が元々の所持者であるその石に怒声を浴びせた



「カイト・・・?」


そんな俺の様子を不思議そうに見るミサ


「なんだよミサ、その目は!?俺が何か変な事言ったか?」




「貴様らしさを欠いた発言だぞカイト・・・
なんだそれは?以前の貴様なら自分の力でなんでも解決しようとしたはずだ」


ジードも俺の様子に異議を申し立てた




俺自身も今発言した俺の言葉に違和感を覚える


確かにそうだ・・・今までの俺だったら
どんな境地にたってもまずは自分の力で解決しようと
必死に抗ってきたはず



いや・・・この他力本願の「カイト」・・・
俺には既視感がある


騎士団カイト!既視感だけに!(絶対ウケとるはずやで)


シャムが綴っていた妄想小説
「ゾット帝国騎士団カイトがゆく!人をまもるなんちゃら」
http://ncode.syosetu.com/n2387co/


に登場した俺と同じ名前の主人公「カイト」!
奴のキャラクターは「舌打ち他力本願」のクズ野郎だった



シャムのあの小説を俺が読んだから
あっちの「カイト」のキャラクターに引っ張られているのか!?




 「う・・・?」
ドクン!


俺の心臓が突然大きな音を響かせる




「・・・!?」



「マズイ!「オフゼロ」への覚醒第2段階だ!」


モニター越しにこちらの様子も見えてるのか
レスリングがクォとキースの攻撃を捌きながら
こちら側に音声を送る



「いいかカイト・ハマサキ!気をしっかり持て!
今お前はシャムがその身体に植え付けたあの小説のキャラ
「他力本願カイト」に浸食されつつある!」




「どういう事!?」

モニターのレスリングにミサが疑問をぶつけた




「カイト・ハマサキ・・・それは少年時代から自業自得とは言え
いじめられ続けたシャムが転生して少年時代からやり直すために造られた
クローン体・・・いわば「器」!」



「遺伝子的にはシャム・ハマサキとほとんど同じでありながら
どちらかというと不細工では無くイケメンの部類に入る「容姿」
人のために自分を犠牲に出来る「心」初対面の相手の心を開いていける「度量」
フックショットを使ってまるでアメリカン・ヒーローみたいに
建物から建物へと飛び移る大人顔負けの「身体能力」」




「これらは全てシャム・ハマサキが「理想の自分」になるために
カイト・ハマサキに貼りつけた「他人の因子」」



「そしてカイトは十分ニチィ成熟し・・・父親と同じ「オフゼロ」
の力をその身に宿しつつある」



「それと同時に起こり得るのは・・・カイト・ハマサキと
シャム・ハマサキによる完全同期!!」



「現実じゃああり得ない事だがシャム・ハマサキにとっての
「皆から愛される少年」というのは俺たちの知るカイトでは無く
小説の中の他力本願まみれの「騎士団カイト」・・・」




「つまり・・・カイトの中の「オフゼロ」の力が強くなる度・・・
カイトはシャムと同質・・・つまりはあの小説の「他力本願カイト」
の性格に浸食されていくのだ!」




「う、うあああああ!」


俺の中で何かどす黒い物が駆け巡る



そしてそれは俺の髪を黒く染め(元は白っぽい青髪)

その瞳を真っ黒なオーバーグラスで覆いつくした




「なに・・・!?」

驚くジード



「俺の名は・・・他力本願カイト・・・」



俺本人の意思とは別に俺の身体を使って「そいつ」が
勝手にしゃべりだした



「俺は今・・・猛烈に・・・」




「他人を利用して・・・利益だけを得たい!!」




果たして「他力本願カイト」が目覚めた俺は
一体どうなってしまうのか!?


いかなるオメガを使えるのか?



続く




ないものはない!お買い物なら楽天市場




ゾット帝国カイトがゆく!~俺の鎖で世界を繋ぐ!~ もくじ

第113話:アリスの過去と父の想い

 俺たちは魔王教団メンバーアリスに関する資料をめくる



「リトルグレイの肉片とオメガピーポーによる合成人間
一個人(ひとりマック)被検体その××:アリスの場合」



「今回確保した被検体の少女は6歳・・・本名は×××・サ××・××ラ」

「著名人なので細心の注意を払う必要があった
念入りにその父と母に娘を「殺された」事に偽装する必要があった」




「確保の際こちら側の一般兵士数名に対し
ぬいぐるみを強化させる操作型オメガで応戦
オメガピーポーと判明した後捕獲に移る」



「この時被検体が所持していたぬいぐるみは当初
世界で一つしかないオーダーメイド製だったが後に
製品版として多量生産されたモノが市場に出回ったため

身元の判別たる証拠になり得ないと判断しそのまま
「調理」適応後も被検体のオメガの媒介として所持させている」



 「以下に被検体の「調理前」の顔写真を掲載する」



俺たちは次ページをめくり
アリスの元の少女の姿と対面する



「これが・・・アリス!?」


写真は今よりも幼いアリス
そのせいなのか今のアリスとは似ていない
「別人の幼女」ともいうべき姿だった




「髪の色が違うだけでこうも雰囲気が変わるなんて」
ミサが驚く


アリスの髪の色は赤~ピンクの間の淡い色だったが
写真の幼女は金髪だった



「ジョブ・フリーとユウニ・シモダは同じ顔なのに・・・
一個人(ひとりマック)によっては調理前とまるっきり姿が変わる場合もあるのか・・・」

ネロが個人的に出会ったメンバージョブ・フリーと絡めて
話をしていく




「アリス自身は以前の自分を知らない」



俺たち以外の第3者の声が響き渡る



「お前は!?」


俺たちは声の方向を振り返った





「ならば相棒としてせめてその資料をアリスの下に届けてやるのが情け」




「ジード!!」

王都ガランで俺たちと対峙した黒ヒョウの顔を持つ戦士
ジードが俺たちの前に再び姿を現した






「お前たちが目指している最上階のリトルグレイ「ラッキースター」・・・
奴に会うには「資料」を全て集めなければいけない」




「私はお前たちから資料を奪うために闘う
お前たちは資料を守るために闘う」





「いいオメガに鍛えられたな・・・3人ともだ・・・
魔王教団の平均値である「一万」には程遠いが・・・」




「その数値なら合体攻撃(オリジナルメニュー)で
私とも十分闘えるだろうな・・・さあ、お前たちの成長を見せてもらうぞ」




ジードが構えをとる





 「いざ戦場に・・・勝負!」




ジードがその黒ヒョウの脚力による高速移動を見せる



「出会っていきなり決闘かよ!クソッ!姿が見えねえ!」

俺は戸惑う




「ネロ!カイト!あたしの傍から離れないで!」


ミサの声が響いた



「ウォーターウォール!!」


俺たち3人の周りにシャボン玉の障壁が出来上がる




シュッ



次に姿を現したジードがシャボン玉の障壁にむかって
ジャブを打つ



ミシッ



シャボン玉はむなしくヒビが入る



「お、おいミサ!?一発でヒビが入っちまったじゃねーか!
どうなんてんだよ!なんとかしやがれ!!」



シャムが書いた「ゾット帝国騎士団カイトがゆく!」を
目にしたせいか俺はそっちのカイトの性格にひっぱられたかのような
台詞を吐いてしまった



「そのままシャボン玉を維持し続けろミサ!僕が補佐する!」

次に動いたのはネロだった



「銃身サンダーッ!」


バリバリバリ




ミサの障壁にネロが「電撃」を流す


幼稚園の頃から見慣れたミサとネロの合体攻撃(オリジナルメニュー)だ



「「サンダー・シャボン・ウォール!」」



バリバリバリバリッ


ネロとミサの合体攻撃(オリジナルメニュー)は
ジードのジャブを食い止めその拳を逆に電撃で焼き払った



「ほう・・・」



ジードが焦げた自分の拳を見て感心する






「やはりあの時から成長している・・・私の弱打は
一万あるオメガのうち3分の一・・・3000の威力は持つ打撃なのだが」


「恐らくあの時は30~50しかなかったお前たちのオメガは
70前後まで引きあがっているのだろう・・・70×70=4900・・・
私の弱打に十分ニチィ耐えうる数値だ」



「だが今度は強めに行くぞ」


ジードが今度は「脚」に力を込めて障壁を蹴り上げる



パリーン!




「うわあああああ!!」



あっさりとシャボン玉と電撃の障壁は破壊され
俺たちは残った蹴りの威力で吹っ飛ばされる



「守ってばかりじゃジードには勝てない・・・!!
こちらからも攻撃しねーと!」



俺はフックショットを取り出した


ノビハザ遺跡で見せたオメガ・・・「チェイン・チェーン」を自由に引き出せれば
なんてことないのに


俺はそんな考えを抱いたがすぐに破棄した



「いや・・・あのオメガは・・・あくまで俺の中の「オフゼロ」のオメガ・・・」



「俺は・・・人間「カイト・ハマサキ」としてこの闘いに臨む!
勝負だジード!!」





ジャラッ


俺はフックショットから鎖を伸ばした




「ネロ!補強してくれ!!」



「わかった!銃身サンダーッ!」



バチバチバチッ



ネロの「電撃」が俺の鎖に帯びる




「お前がいくら素早くても足場であろう選択肢を全て潰してやる!」



「サンダー・チェーン・レイン!!」





俺はルエラの「炎」との合体攻撃(オリジナルメニュー)の
「ヒート・チェーン・レイン」の応用をネロの「電撃」でも実行する



フロア中に俺とネロの合体攻撃(オリジナルメニュー)「電気を帯びた鎖」が張り巡らされる



「ぬおっ!?」


バチッ


部屋の中を走り回っていたジードが
鎖に触れて軽い電撃ダメージを受ける



「お前にとっては軽いダメージかもしれない・・・だが
動きづらいには確かだろ!」



「なるほど・・・頭も良くなっているようだな・・・たしかに
私の機動力を奪う作戦は有効だ」



「しかし!唯一の攻撃手段である「鎖」!そこを突破されればどうなる!?」



シュッシュッシュッ



ジードは「電気を帯びた鎖」が存在しない足場を見つけて
隙間をぬいながら俺に接近する


「ミサ!カイトを守れ!」
ネロの声が響く



「メニメニ・シャボン!」

ミサが俺に向けて大量のシャボン玉を放射する




「電撃補助!」

すかさずネロが泡の一つ一つに電気を送る



「紅月突(こうげっとつ)」


ジードがその拳をまっすぐ俺に突き出した



ボヨン♪




ネロの「電撃」を帯びたミサのシャボン玉が先回りして
俺とジードの激突を防いだ



パチィン!



ジードの拳にふれ破裂するシャボン玉はまたもや電撃を
ジードに流して軽いダメージをあたえる



「小癪な・・・」




「カイト!思いっきり攻めろ!君の防御は僕とミサが全力でサポートする!」



ネロの頼もしい叫びが部屋に響いた



しかし・・・




「ニャるほど・・・だが「カイトの鎖の強化」「ミサの泡の強化」・・・
そればかりに務めていたらお前がいち早く文字通り「電池切れ」するぞ」



「ニャ・・・!?」


いまこいつ「ニャ」って言ったか!?


た、たしかに黒ヒョウはネコ科の動物でもあるけど・・・



いきなり可愛いキャラをぶっこん出来たのか!?
何を考えているジード!?




「最初に落とすべきはカイトではなくネロ・・・お前だったようだニャ」



聞き間違いじゃねえ!また「にゃ」が入ってきた!?




「電撃対策に・・・「変態」しておくか」



「へ・・・「変態」!?」


ノビハザ遺跡で全身大鷲の姿へ変身した
ジェイのアレをジードもするつもりか!?




「はあっ!!」




ズボッ




しかしジードが行った「変身」は・・・



「え・・・?」


「尻尾が・・・生えただけ?」




「か・・・可愛いー♪」


ジードはその臀部から黒い尻尾を生やした


それはうねうね動いている



そのジードのキャラとのあまりのギャップに
ミサは「かわいいー♪」を連発していた




「ジェイのように不必要に「野生」をむき出しにする必要はニャい・・・
私くらいにニャれば必要な部分だけを「野生解放できる」」



「黒くて大きいだけのネコにすぎない黒ヒョウの遺伝子に
意志をうばわれたりはしニャい・・・私は誇り高き戦士だからニャ」



語尾がすでに猫に乗っ取られてますよ・・・ってか


ま・・・まさか無自覚!?



「黒ヒョウ」の能力を借りる時語尾が猫化する事に
ジード自身気づいてない!?





「ぶははははははは!!」



俺はその事実がただおかしくて腹を抱えて笑いまくった




「しかし尻尾を生やしただけで・・・電撃対策になるのか?」

ネロはジードに問いかけた




「教えてやる・・・電撃にゃど割とあっさり無効化できることを」





緊張感など吹っ飛んでしまったが・・・



果たしてジードが語る「電撃対策」とは一体・・・!?





続く






楽天ブックス






ゾット帝国カイトがゆく!~俺の鎖で世界を繋ぐ!~ もくじ

第112話:「氷」と「ゲート」のデュエット!手こずるレスリング!!

 「ブハアッ」

俺が次に顔を上げたときそこにある光景は・・・


ピキーン!



まるでメタルコーディングされたかのように
「氷」の彫刻そのものと化していたクォの姿だった


「く・・・くそっ!なんで人間体じゃないんだ!?」

悔しがるネロ


「い、いや、一応全裸だし・・・体のラインも出てるし・・・
これはこれで良かったかな~って思うべきか!?」

俺もその場はクォの全裸のシルエットだけでも把握できた
状況を冷静に分析した



ゴゴゴ・・・



俺たちの背後で殺気が




ミサだ




「帰ったら覚えてなさいよあんた達・・・みっちり説教するからね・・・」


この瞬間だけいかなる強豪のオメガのそれを
ミサはあっさり数値を超えているような気がした





 「業成氷(ゴーソンアイス)!!」


今度は空中で氷のミサイルを造り出すクォ



ドギュウウウッ!


レスリング一人に的を絞ってそれを発射するクォ




「宇宙光線(ユニバーサリィビーム)」
デュピン!



しれっと「大学光線」の英訳だった「ユニバーシティビーム」を訂正しているリトルグレイ勢




その光線でクォの氷のミサイルを迎撃しようとする





キュイイイイ!


光線が「氷」を捉える直前でそれはキースの「ゲート」に吸い込まれる

そして



くぱぁ



レスリングの背後に「ゲート」の出口が出現して
そこから氷のミサイルが出現する



「レスリング!後ろだ!!」


俺はとっさにレスリングに警告した




「!」

後方確認してミサイルを視認するレスリング



ふわっ




ドギュオ!




済んでのところでテレキネシスで自分の身体を浮かせて
氷のミサイルの被弾を回避するレスリング






「なるほど・・・完璧なコンビネーションとはこういう事か・・・」

レスリングはクォとキースを再評価するように視線を彼らに向ける



 「レスリング!」

俺は鎖を携えてレスリングを補助しようとする



「来るなカイト・ハマサキ!君の助けはいらん!」


「・・・!!」

俺はそれを聞いて制止する




 「正確には俺の補佐に時間を費やすなといった所か・・・
こいつらの事は大体「わかった」・・・確かに合体攻撃(オリジナルメニュー)に
迫る勢いのコンビネーションだが・・・すぐに順応できる、平気だ」



「俺たちリトルグレイにとっては「詰将棋」中級者向けといった所だ
すぐパターンを読み切って屈服させる」






「君たちは先に上の階層へ行け、俺もすぐ追い付く」



「レスリング・・・」


俺はやはりレスリングが心配で目線を送る



「なんだその表情は?君は本当に面白い奴だな」


「この協力体制が終われば俺はまた君の敵になるかもしれんのだ
いちいち情を持って接してたらキリがないぞ」




「行け!カイト・ハマサキ!
君はラッキースターから祖父の事を・・・そして自分自身を知りたいんだろ?」





「わかった・・・死ぬなよ、そして殺すなよ」


「いくぞネロ、ミサ!」

俺はネロとミサを引っ張って上の階へとクォとキースを突っ切って進んでいく




 階段途中、等間隔でモニターが壁に貼り付けられているのが確認できた



ブゥン・・・

唐突にそのモニターに電源が入る



モニターに映し出されていたのは・・・




「レスリングとキース達!?さっきの場所だ!」


「どうやら僕たちの方も彼らの状況を把握できるようにという
奴らなりの「ゲーム」への配慮らしいな」



「見て!次の部屋にも大きなモニターが!」


そのモニターにも当然先ほどの部屋での戦いが
リアルタイムで放映されている様子だった



俺たちはその部屋へと突入する




「・・・!?こ、これは」



わざとらしく整理されたその大部屋の真ん中には
わざとらしくキースが先ほど言っていた
「のびハザでおなじみの資料」がド真ん中に
まるでRPGのアイテムのように紙として束ねられて置かれていた





「どうするカイト・・・?罠だと思うか?」


ネロが俺に呟く





「いや、今この場をしきっているキースは・・・悪者だがそんなヤツじゃないと思うぜ」


「正々堂々とゲームのルールにのっとって俺たちを詰めようとする・・・
そういう信念は持っている奴っぽかった」




「そのキースが「資料を読んでください」と俺たちに推奨してきた・・・
だからアレは堂々と手に取っても構わないと思うぜ」




俺たちは警戒心半分で部屋の真ん中に置かれた資料に手を伸ばした



 「ピロロッ♪」

「!?」

突然のびハザのアイテム取得音が部屋に響いた

そしてモニターを見ると




「アリスに関する資料を手に入れた!」
とテロップが表示されていた


「舐められてるな・・・まるっきり「のビハザ」じゃないか」

ネロがその演出(おそらくキースが用意したモノ)に不快感を露にする




「テロップが正しいとすると・・・これはあの人形遣い
「アリス」に関する資料って事になるのか!?」



「「竜の園」ではあたし達を・・・そして間接的にカイトを救うのに協力してくれた
あのアリスか・・・読んでみましょうよ」

ミサはアリスの過去に興味深々だった




 「ハザード」で「アリス」だとミラジョヴォヴィッチだし
「人形遣い」で「アリス」だとクッキー☆ネタだし
「テイルズ」にアリスの元ネタらしきキャラがいると考察している人もいるし


なんでこんなに元ネタが被りやすい名前をじゅんぺは採用したんでしょうか
フチギデチュネ~




俺たちはその資料を紐解き
「アリスの過去」と対面することになる




続く



楽天市場の総合ダウンロード販売サイト。



ゾット帝国カイトがゆく!~俺の鎖で世界を繋ぐ!~ もくじ
プロフィール

八神聖人(やがみきよひと)

Author:八神聖人(やがみきよひと)
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR